くらしのかたち TABLE GALLERY
 取材当日はユズの木が積まれていたが、ナラ、カシ、サクラなど多くの木を炭焼きする。地元の人に声をかけて木を切らせてもらい、お礼に炭をおすそ分け。
「昔ながらの生活ですが、炭焼きとアート(作品づくり)、それを通じた社会との関わり方など、バランスが取れているような気がします。このバランスをずっと続けていくことで、新しい世界、ライフスタイルを作れそうな気がしますね」
 孟宗竹を使った竹のお玉は、格好いいと自分の感性を信じたシンプルな作品。竹の持ち味を生かし、節の部分をくり抜いて丸く磨き、軽く手にフィットする。竹のお箸やスプーンは、炭窯の屋根を使っていぶして色合いをつける。炭焼き職人の技を活かしている。
 一昨年に高知市葛島にある「くらしのかたち・テーブルギャラリー」で展覧会を開催。それからは作品を常設し、いろんな方に声をかけて頂いているという。ひとつひとつ手づくりなので量産は出来ないが、徐々にレパートリーを増やしていきたいと下本さん。ナチュラルライフの彼がつくる、竹のお玉。おススメなのである


(季刊高知「高知この一品」より抜粋)

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金属でもプラスティックでもない、
自然素材のお玉をどうぞ。


炭焼きとクラフトづくり。





○炭焼き職人 下本 一歩さん

1978年 高知県生まれ
2001年 旧鏡村に炭窯をつくる
2005年 炭窯のそばに移住する
 高知市鏡吉原に暮らす下本一歩さんは、炭焼きを本業に、時間があるときに竹のお玉やスプーンをつくるクラフト作家。山の中での暮らしは、畑で無農薬の野菜をつくり、料理は炭で火をおこし、薪でストーブを焚きお風呂を沸かす。現在三十歳。作品とその暮らしぶりに興味を持ち、自宅兼作業場までおじゃました。
 下本さんと炭焼きとの接点は二十二歳の時、当時、鏡村の広報担当だったマイケル・カーンさんと交流があり、カーンさんの知り合いで土佐山で炭窯を作ろうとしている方の手伝いをしたことがきっかけ。それから炭焼きに興味を持ち、その後祖父が吉原で炭を焼いていたことを知り、二十三歳で炭焼きを始めた。二十五歳で炭窯の前に家をつくり移住する。
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